カリキュラム・ポリシー(学校図書館司書教諭課程)
編成・運営方針
学校図書館司書教諭は教育現場において情報の蓄積・加工・提供を担当する学校図書館で勤務する教員であり『学校図書館法』に学校図書館司書教諭となる資格が規定されている。『学校図書館法』に述べられる学校図書館司書教諭の基本的な素養を身につけるためには『学校図書館司書教諭講習規程』に定める5科目10単位の履修が必要とされている。同志社大学においても『学校図書館司書教諭講習規程』で定める5科目10単位の履修を課している。
知識・技能
学校図書館司書教諭に必要な基礎的知識としては,開講科目すべてにわたる。その中で,学校図書館の機能や学校教育における意義や役割,学校図書館の歴史と現状,学校図書館の機能などについて理解を図るために「学校教育図書館論」がある。学校図書館においては,初等中等教育に資する図書館資料を選択・収集・整理して児童・生徒および教員に提供を行う。これらの全ての過程で知識・技能は必要となる。特に,知識・技能を求められることが多い学校図書館の資料の選択・収集・整理に関して「学校図書館メディアの構成」が設けられている。
思考力・判断力・表現力
学校図書館司書教諭の思考力・判断力・表現力は,知識・技能を裏付けとして養われ,学校図書館のすべての業務にわたって必要とされ習得すべき力である。特に初等中等教育の現場で児童・生徒と直接,または各教科の教員を通じて間接的にサービスの提供を行うためには状況に応じた判断力や表現力が求められる。学習指導に対する学校図書館の関わりについて「学習指導と学校図書館」が開講されている。また,児童・生徒の学習に寄与するための情報リテラシー教育やレファレンスサービスに関して「情報メディアの活用」が開講されている。
主体性・多様性・協働性
学校図書館司書教諭として主体的に行動するためには,開講科目全般にわたる知識の習得が必要であり,主体性・多様性・協働性は開講科目のすべてと関係する。特に学校図書館での活動については,学校で行われる教育だけではなく,家庭での読書などへの関与も非常に重要である。読書と人間形成に関わる授業としては「読書と豊かな人間性」が開講されている。